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[海外エコニュース一覧]

【EU】2020.06.23 発表

欧州環境庁、欧州の一般廃棄物や電子廃棄物のリサイクル量は倍増の余地ありと報告

 欧州環境庁(EEA)は、欧州において一般廃棄物や電子廃棄物のリサイクル量を現在の約2倍に、建設廃棄物のリサイクル量を約1.3倍に引き上げられる可能性がある、と報告した。EEAによると、EUの廃棄物枠組み指令(WFD)や電気電子機器廃棄物(WEEE)指令ではこれらの廃棄物について高いリサイクル目標が設定されており、そのリサイクル量は増えてきている。ただ、さらなるリサイクル推進の障壁となっているのが、リサイクル可能な資源の収益性の低さや廃棄物の組成によっては材料の回収・再利用が難しいこと、リサイクル設備の不足などである。こうした障壁を克服してリサイクル量を上記の水準に引き上げるには、義務的な分別収集(一般廃棄物)、効力のある拡大生産者責任(電子廃棄物)、選択的解体(建設廃棄物)を規則化し、同時に、二次資源の市場価値の向上や製品中の有害物質の除去、リサイクルしやすい設計の促進といった、EUの法律や2020年版の循環型経済行動計画に盛り込まれている施策を完全に実施することが肝要だという。【欧州環境庁】

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