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【国際機関】2016.08.09 発表

国際エネルギー機関、世界のエネルギー生産と消費は上昇傾向が継続と報告

 国際エネルギー機関(IEA)は、従来OECD諸国と非OECD諸国に分けて別個に作成していたエネルギー生産と消費に関する「エネルギーバランス」と「エネルギー統計」の2つの報告書を、世界の150以上の国と地域のデータを含む世界の報告書として、初めてそれぞれ統合して発表する。報告書によると、世界のエネルギー生産と消費は増加傾向が続いており、2014年に世界のエネルギー生産は2013年比で1.5%増の138億石油換算トンに到達。世界のエネルギー消費は1971年から2014年にかけて2倍以上増加したという。また、報告書では過去40年間に地域的なエネルギー需要が大きく変化したことに着目。1971年にはOECD諸国(日本と韓国を含む)のエネルギー需要はそれ以外のアジア(中国を含む)の約4倍だったが、2014年にはOECD諸国が世界のエネルギー需要に占める比率は38%、それ以外のアジアが35%と同程度になったという。背景には、アジアにおける一次エネルギー総供給量がバイオマスを除くあらゆる燃料で1971年から年平均5%以上増と、世界の平均を大幅に上回る速度で増加したことがある。報告書の完全版は2016年8月末に公開される。

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