2012年12月14日、3日間にわたり北京で開催されていたチャイナカウンシルが閉幕した。チャイナカウンシル（中国の環境と開発に関する国際協力委員会）は国務院に対し環境・開発問題について研究に基づく政策提言を行う委員会で、中国内外の環境・開発分野の有識者で構成されており、カナダは1992年の委員会設立を支援、委員会の執行副議長として指導的役割を果たしている。カナダのケント環境相と中国環境保護部の周生賢部長が共同議長を務めた今年の年次総会では、1）海洋環境保全の強化、2）地域の大気汚染対策の実施、3）地域的にバランスのとれた環境配慮型の地域開発戦略の構築などの提言が行われた。中国国内では急速な経済成長に伴って環境・自然資源への負荷が増大しており、さらには気候変動など地球規模の環境問題も発生するなか、チャイナカウンシルの取組は重要性を増している。ケント環境相は、チャイナカウンシルによる研究が中国の環境政策に大きな変化をもたらしたとし、カナダが果たしてきた役割への自信を示した。【カナダ環境省】