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【国連】2020.07.28 発表

国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター、世界の自然状況を示す地図画像レイヤを開発

 国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)は、企業や投資家が自然に配慮してビジネスを進めることができるよう、野生生物の生息地の状況を示すデジタル世界地図を作製した。コンピュータ上で、事業予定地の地図などさまざまな地図に重ねて表示できる画像レイヤで、南極を除く世界の陸域を自然が残されている程度によって分類し色分けして示す。分類は、「ほぼ自然状態」、「かなり自然状態」、「かなり改変された状態」、「ほぼ改変された状態」で、世界の陸地面積に占める割合は、順に37%、25%、17%、22%である。「ほぼ」と「かなり」をあわせると自然状態にある陸域は約62%となる。「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」(IPBES)のアセスメントでは、人為的に改変されていない陸域はわずか25%である。ある程度改変された生息地であってもまだ高い水準の生物多様性を擁しており、このような生息地が看過され損壊されるのを防ぐために今回の地図は自然性を広く解釈して作成したという。
【国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター】

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