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【国連】2020.06.05 発表

国連環境計画、2020年世界環境デーに生物多様性保全を呼びかけ

 国連環境計画(UNEP)は2020年6月5日の世界環境デーを祝し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大する今こそ、人と生態系の相互関係を根本的に見直し、種の絶滅と自然界の劣化を食い止めなければならないと訴えた。1974年に第1回が開催された世界環境デーは、環境問題に対する意識啓発のための世界的なプラットフォームに成長しているが、今年はCOVID-19の影響がある中、メイン式典がコロンビアからストリーミング配信されたほか、世界各地で政府、民間部門、市民社会などが新たな取組や声明の発表などを行った。過去50年間に世界の人口が2倍に、世界経済と貿易がそれぞれ4倍と10倍近くまで膨らむ中で、人は自然に限界を超えた負担を強いてきた。生物多様性を破壊することは、健康・経済の両面で人の生活を支えているシステムを破壊することに他ならない。病原体の拡散も自然のバランスの乱れが一因となる。豊かな生物多様性こそが人の健康を守り、富も生み出すとの認識の下で、世界が一致して生態系保全の行動を取るようUNEPは呼びかけた。【国連環境計画】

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