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[海外エコニュース一覧]

【国際機関】2020.05.08 発表

世界気象機関、東アフリカの大雨による被害と蝗害の拡大を報告

 世界気象機関(WMO)によると、サバクトビバッタによる蝗害が深刻化する東アフリカで、大雨による洪水などが発生し新たな被害が広がっている。同地域では、2020年4月下旬以降、異例の大雨が続き、鉄砲水や地滑りによって260人以上が死亡、数万人が避難し、作物や家屋等が流されたと伝えられ、河川やビクトリア湖の氾濫も確認されている。異例の大雨は、インド洋の海面水温が平年を上回っていることに加え、降雨の大気条件が重なったことによるところが大きいという。ただ、同年5月中旬には雨量は減少するとの予報が出ている。折しも同地域は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行と過去数十年で最悪となるサバクトビバッタの大発生によって、健康及び食糧安全保障上のリスクにさらされている。国連食糧農業機関(FAO)等の情報によれば、同地域における蝗害は依然として深刻であり、今回の大雨の影響でバッタの数はさらに増加している。5~6月の繁殖期には新たな大群の発生と被害国の広がりも懸念されている。
【世界気象機関】

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