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【国際機関】2020.04.30 発表

国際エネルギー機関、2020年の世界のエネルギー需要は6%減と予測

 国際エネルギー機関(IEA)は、世界のエネルギーに関するレビューを公表し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行により、2020年の世界のエネルギー需要が6%減少するとの予測を示した。これは過去70年以上で最大の減少幅であり、絶対値で減少量は過去最大、世界第3位のエネルギー消費国であるインドの総エネルギー需要が消失するのに等しいという。IEAの予測は、30ヶ国(世界のエネルギー需要の3分の2に相当)から収集したデータをふまえ、今後数ヶ月間に大半の国で都市封鎖が徐々に緩和され経済も復調に向かうという仮定に基づいている。この他にもIEAは、2020年の世界の電力需要は5%減少し、1930年代の世界恐慌以降で最大の減少幅になると予測する。こうした中も再生可能エネルギーの発電量は増加が見込まれ、天然ガスや石炭による電力需要を圧迫する。化石燃料消費量の減少に伴い、2020年のエネルギー関連のCO2排出量は約8%(約26億トン)減少し2010年以来の低水準になる見通しだという。【国際エネルギー機関】

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