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[海外エコニュース一覧]

【国際機関】2019.08.28 発表

世界気象機関、アマゾンなど世界各地の森林火災が気候と環境に打撃と報告

 世界気象機関(WMO)は、アマゾンの熱帯雨林や北極圏など世界各地で森林火災が発生し、地球の気候・環境への圧力が増大していると報告した。
 EUのコペルニクス計画の観測衛星データでは、2019年8月1~24日に約4000件の火災を確認。また、NASAによると、ブラジルのアマゾン流域では2019年に森林火災が多発し、特に8月は中部の幹線道路沿いで深刻化した。干ばつより森林伐採が大きく関連しているという。
 アマゾンの熱帯雨林は地球の肺とも呼ばれ、炭素吸収源として温暖化抑制のため極めて重要である。火災による森林減少は大気中CO2の吸収を減少させるうえ、火災自体がCO2を放出するため、気候変動を助長する。火災では粒子状物質や有毒ガス(一酸化炭素、窒素酸化物等)等の汚染物質も放出され、遠方地域の大気質への影響も懸念される。
 北極圏では6月第2週から8月にかけて異常なレベルの森林火災が続いた。また、欧州の一部でも森林火災が発生、熱帯アフリカの南部でも大規模な森林火災が観測された。
 世界各地の宇宙・気象研究機関は、衛星による火災の探知・観測、データの共同分析など予測システムの向上に取組んでいる。【世界気象機関】

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