【地方自治体】2018.05.11 発表
石川県は、県庁舎の高層階のベランダに営巣していたハヤブサの卵がふ化し、5羽のひなが誕生したと発表した。県庁でのひなの誕生は5年連続。
ハヤブサは海岸部の生態系の頂点に位置する猛禽類で、国や県の絶滅危惧種に指定されている。海岸近くの断崖など獲物を探しやすい高所に営巣する習性があり、県内では能登半島と加賀地方の海岸部に生息するという。
県庁舎の高層階のベランダはハヤブサの営巣場所に適していると考えられ、県職員が営巣しやすくするためにベランダに砂をまいたり、窓のブラインドを下ろして刺激を与えないように配慮したりするなどしてきた。
鳥類の専門家によると、ハヤブサは通常、3~4個の卵しか産まないため、5羽のひなが誕生するのは全国的にも珍しいという。
5月下旬から6月上旬に巣立つ見込みという。県ホームページでは、親鳥と真っ白いひなたちの様子を写真や動画で紹介している。
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