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[海外エコニュース一覧]

【フランス】2018.03.21 発表

フランス生物多様性庁、国内の野鳥が急速に減少と報告

 フランス生物多様性庁(AFB)は、国内の普通種の鳥類に関する二つのモニタリング調査の最新結果に基づき、農村部の鳥類の個体数が早いペースで減少していると警告した。調査の一つ、国立自然史博物館(MNHN)が実施している参加型の普通種鳥類モニタリング調査(STOC)は、生息地別の個体数データを年ごとに報告している。それによると、1990年代から、特に農地に生息する鳥類が大きく減少している。農地環境では、農地に多く見られる鳥(スペシャリスト種)も、また、農地に限らずすべての種類の生息地でみられる種(ジェネラリスト種)も減少している。ヒバリ、ズアオホオジロなど農地のスペシャリスト種はこの15年の間に、平均で約3分の1減少していた。減少幅は2016年と2017年にはさらに大きくなっている。STOCによると、ジェネラリスト種は全国的には減少しておらず、減少は農地環境だけに限られるため、昆虫の減少と関係があるものと推測される。この傾向はフランス国立科学研究センター(CNRS)による地域的鳥類個体数モニタリングでも確認された。【フランス生物多様性庁】

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