環境保全型農業

[ カンキョウホゼンガタノウギョウ ]

解説

一般的には可能な限り環境に負荷を与えない(または少ない)農業、農法のこと。農業の持つ物質循環機能を生かし、土づくり等を通じて化学肥料や農薬の投入を低減し、環境負荷を軽減するよう配慮した持続的な農業生産方式の総称。

有機農業や自然農法、代替農業、低投入持続型農業などが含まれるが、化学資材の使用はまったく認めない無農薬・無化学肥料栽培という最も厳格な立場から、多少の使用は認めるという減農薬・減化学肥料という立場まで幅がある。

国では、1999年に持続農業法を制定し、認定農業者に対する農業改良資金の貸付や農業機械の課税に対する特例措置などを設けて支援を行なっている。

なお、同法では「持続性の高い農業生産方式」について「土壌の性質に由来する農地の生産力の維持増進その他良好な営農環境の確保に資すると認められる合理的な農業の生産方式」と定義し、具体的には、(1)たい肥などの有機質資材の施用に関する技術で土壌改良効果の高いもの、(2)肥料の施用に関する技術で化学合成肥料の施用を減少させる効果の高いもの、(3)雑草・害虫等の防除に関する技術で化学合成農薬の使用を減少させる効果の高いもの をあげている。

詳細解説

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