照葉樹林

[ ショウヨウジュリン ]

解説

常緑の広葉樹が優占する森林。優占する樹種によりシイ林、カシ林、タブ林などと呼ばれることもある。温暖で夏に雨が多く、冬に乾燥する気候条件下で成立。ヒマラヤ山地から中国南部、台湾、沖縄を経て日本の南西部に至る東アジアの暖温帯に分布。主な樹種はカシ類、シイ類、タブノキやクスノキなどのクスノキ科、サカキやヤブツバキなどのツバキ科など。これらの種は、寒さや乾燥に適応した小型で厚い葉を持ち、葉の表面にクチクラ層が発達していて葉が日光を反射して光ることから「照葉」の名がついている。照葉樹林は階層構造が発達し、着生植物やつる植物も比較的多い。林床にも常緑の種が多いため林内は暗く、湿度も高い。
日本の照葉樹林の分布域では昔から土地利用、改変が行われていたため、現在まとまった自然林は少なく、本州では社寺林や急斜面などに断片的に残っているものが多い。
なお、中国南部から日本に至る地域で、照葉樹林を活用しつつ発達した「照葉樹林文化」は、数十年単位でくり返される焼畑を中心にソバや雑穀を栽培する農耕文化で、水稲栽培以前に発達した。

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