溶融炉

[ ヨウユウロ ]

解説

焼却灰などを1300℃以上という高温で溶かし、これを固めて「スラグ」(黒いガラス粒状の物質)にする処理を行う炉。

ごみ焼却炉から出る焼却灰や飛灰(ごみを燃やした時に出るガスに含まれる細かな灰)を処理する「灰溶融炉」と、ごみをガス化して、残ったかすを溶融処理する「ガス化溶融炉」がある。ガス化溶融炉では、ごみを蒸し焼きにして、気化した物質はガスとして回収。残りは炭化し、炭化したものを溶かしてスラグにする。

スラグは、路盤材(道路の地盤の下に敷くもの)やコンクリート原料として利用できる。スラグの再生利用という意味を込めて、「溶融資源化施設」と呼ぶこともある。

なお、溶融炉は高温で処理するため、ダイオキシンがほとんど発生しないとされている。ダイオキシン対策のため、ごみ焼却炉に代わるごみ処理施設としてガス化溶融炉を採用している自治体もある。

詳細解説

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