汚泥

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解説

一般には、水中の浮遊物質が沈殿または浮上して泥状になったものをいう。日本の産業廃棄物の中でもっとも多く、2003年度の産業廃棄物約4億1000万トンのうち約1億8000万トン(46%)を占めた。下水汚泥、浄化槽汚泥、し尿処理汚泥、有機物質汚染排水処理のための活性汚泥処理汚泥などの有機性汚泥は排水処理に伴う微生物の死骸の団塊である。土木工事現場や浄水場、鉱山や金属メッキ工場などから出る廃汚水からの汚泥は無機質のみの汚泥である。建設汚泥は、とりわけ含水率が高く取り扱いにくい。無機汚泥の大部分を占め、年間800万トン(2002年度)に達する。無機汚泥は固化材を加えて脱水するが、水銀、クロム、ニッケル、亜鉛などの金属を含む無機汚泥は、再利用可能な資源として捉らえ直される気運が生じている。

有機汚泥は、生産過程で生じた動植物の残滓や老廃物、家畜排泄物などからなる泥状のものであり、生産工場や動物の飼育場から発生する。し尿処理汚泥は一般廃棄物である。

詳細解説

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