気候シナリオ

[ キコウシナリオ ]

解説

人為による気候への影響を含めた将来の気候の予測。温暖化の影響評価にとって重要な気候シナリオは人為起源の気候変化の潜在的影響を調査するため、影響モデルへの入力用として用いられることが多い。気候シナリオ構築は気候見通しに現状気候の観測値を加えたものである。大別すると、類似気候、過去或いは他地域の似たような気候条件を用いる方法と、大気大循環モデル(GCM)など気候モデルの将来予測値を用いる方法などがある。

最新の気候シナリオはIPCCの第五次評価報告書で示されることになっており、すでに第一作業部会の報告は2013年秋に出されている。それによると対策の強度を変えた4つのシナリオを想定し、それぞれごとに幅のある予測をしている。今世紀末までの全球平均温度の上昇範囲は最小0.3℃、最大4.8℃である。(2014年4月改訂)

詳細解説

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