天然林

[ テンネンリン ]

解説

天然林という用語は、時と場合により、使われ方はさまざまであるので、どう言う意味で使われているか注意する必要がある。例えば、生態学的には、台風など自然の要因により森林でなくなった段階から人手を加えることなく発達する(遷移する)全ての段階の森林を言い、このうち自然性の高いものを自然林、人為の痕跡が認められないものを原生林と言うことが多い。

一方、林業的にはより広義に使われ、天然更新(周辺の樹木から落ちてきた種子が発芽し、生育すること)で成立した森林を人為の影響の如何を問わず天然林と言う。また、更新補助作業(地掻きなど落ちてきた種子が発芽しやすいようにする作業)や保育作業(除伐や間伐など)が加わった森林を天然生林と呼ぶが、人工林、天然林と対比的に言う場合には、天然生林は天然林に含まれる。

詳細解説

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