使用済み自動車

[ シヨウズミジドウシャ ]

解説

日本の自動車の保有台数は、2003年度末に7,739万台。国内では年間500万台の使用済み自動車(廃車)が発生している。中古自動車市場は500万台以上の規模がある。このうち約400万台が国内で処分され、約100万台は中古車として輸出されている。1990年代に、使用済み自動車の放置(不法投棄)が注目を集めるようになり、またリサイクルの気運が高まり、2002年に使用済み自動車リサイクル法が制定された。これにより、自動車所有者はあらかじめ使用済みとなるときの処理料金を製造業者、輸入業者に支払い、それが最終処理経費に充てられることになった。

使用済み自動車は、販売会社や中古車販売業者、整備業者などから解体事業者に引き渡され、再利用可能な部品が取り除かれた後、エアバッグ回収、フロン回収等の後、シュレッダー業者に引き取られて破砕され、金属類が回収され、シュレッダーダストは製造業者等に引き渡される。解体事業者は全国に約5,000社、解体後の廃車ガラを処理処分するシュレッダー専業者は約140社あるとされる。

解体除去された部品の多くは、グリーンパーツとして、主に東南アジア方面に輸出されている。

自動車業界は、設計の改善や統一部材の使用によって部品リサイクルの容易化を図り、プラスチック部品についても素材の種類別を表示して分別の簡易化を進めている。

詳細解説

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