交雑

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解説

一般的には、遺伝子の異なる異種間で繁殖して雑種を作ること。近年では、生物多様性保全の分野における外来生物(移入種)と地域在来種との間での交雑による在来種の固有遺伝子の攪乱が問題となっている。たとえば、人によって持ち込まれたタイワンザルと日本固有種のニホンザルとの交雑、タイリクバラタナゴとニホンバラタナゴとの交雑などの例では、遺伝子が攪乱することによる固有種の絶滅など、生態系、生物多様性に及ぼす影響が懸念されている。

このため、国際的には「生物多様性条約」、国内では「外来生物法」などによって、交雑による遺伝子の攪乱を予防するための措置が取られている。

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