ユネスコエコパーク

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解説

ユネスコ(国連教育科学文化機関)の「人間と生物圏(Man and Biosphere: MAB)計画(MAB計画)」(1971年発足)に基づく長期的な研究モニタリングのために設定された地域。1976年から開始され、自然と人間社会の共生を目指して人間活動の影響などを比較研究するため、原生的な核心部の「核心地域(コアエリア)」と人間活動影響を受けるような「緩衝地域(バッファゾーン)」、および社会と経済の発展が図られる「移行地帯」を設定することとなっている。

日本では、1981 年に屋久島、志賀高原、白山、大台ケ原・大峯山の4 カ所が、いずれも国立公園地域内に設定されている。その後30 年以上の間、追加登録はなかったが、2012 年に綾の照葉樹林地域が新たに登録され、さらに2014 年に只見と南アルプスが登録され、計7カ所となった。なお、国内では生物圏保存地域の普及のために「ユネスコエコパーク」と呼ぶことが、2010 年の日本ユネスコ国内委員会で決定された。(2015年8月作成)

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