タンチョウ

[ タンチョウ ]

解説

ツル科の大型鳥類。翼を広げた時の大きさは約240cm、体重約15kgと日本で繁殖する鳥の中では最大級の種。湿原で繁殖する。雑食性で、植物の葉、種子、果実のほか、カエルや魚類などを食べる。

ユーラシア大陸東部と北海道東部に分布するが、個体数は1,700-2,000羽と推定されており、世界的に希少な種。日本では、乱獲や生息地の減少などで個体数が激減し、1952年には約25羽と、一時は絶滅の危機にあった。同年以降、地元住民等が冬期間の給餌などの保護活動を展開。個体数は増加し、2002年には808羽が確認されるまでに回復した。環境省も1984年から保護増殖事業を行っている。

1935年に天然記念物、1952年には特別天然記念物に指定(その後1967年に指定名称・地域の変更)され、また、種の保存法(1992)では、1993年に国内希少野生動植物種に指定されている。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)。

詳細解説

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