ゼロエミッション

[ ゼロエミッション ]

解説

1994年に国連大学が提唱した考え方で、あらゆる廃棄物を原材料などとして有効活用することにより、廃棄物を一切出さない資源循環型の社会システムをいう。狭義には、生産活動から出る廃棄物のうち最終処分(埋め立て処分)する量をゼロにすることを指す。

具体的には、生産工程での歩留まり(原材料に対する製品の比率)を上げて廃棄物の発生量を減らし、廃棄物を徹底的にリサイクルすることを目指す。国内では、環境管理の国際規格ISO14001の普及や埋め立て処分費用の上昇とあいまって、工場のゼロエミッションに取り組む企業が増えている。

A社の副生産物をB社の原材料に転換したり、B社の廃棄物をC社の再生資源に転換したりして、企業間の連携によりゼロエミッッション化を目指すアプローチもある。また、こうした企業間の連携を効率的に行うよう、関連産業を集積するエコタウン事業もある。(2014年5月改訂)

詳細解説

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