オゾン

[ オゾン ]

解説

強い酸化作用を持つ生臭いにおいの気体。酸素の同素体で、化学式はO3

地球大気圏の上層部の成層圏には、オゾンを多く含む層があり、これが太陽からの有害紫外線を遮断して地表の生物を保護している。一方、地表付近では窒素酸化物と炭化水素が紫外線の存在のもとに光化学反応を起こし、光化学オキシダント(光化学スモッグ)を発生させるが、その主成分がオゾンである。オゾンは人体に対して有害であり、濃度に応じて、鼻・のどの刺激、ぜん息発作・慢性気管支炎、呼吸障害、胸痛、咳などの影響を及ぼす。また、樹木、農作物に対しても障害を発生させる。

なお、成層圏オゾン層は、近年、フッ素化合物(総称フロン)などの人工化学物質によって破壊されていることが明らかになり、国際的にオゾン層の保護への取組が進んでいる。1985年にはウィーン条約が採択され、1987年にモントリオール議定書が採択された。日本でも、オゾン層保護法(1988)やフロン回収・破壊法(2001)が制定されている。

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